
少し前に隕石が将来地球に衝突するかも!?ってニュースになってましたよね。あの話どうなったのか、その後を調べてみました。
2032年って本当に大丈夫?隕石(小惑星)2024 YR4とは
2032年、隕石衝突の恐れが取り沙汰される原因の1つが、小惑星2024 YR4の発見です。しかし、現時点で地球への衝突可能性はかなり低いといえます。NASAの最新解析では衝突確率が発見当初の2.3%から0.28%(2025年6月現在)に下がっているためです。
この2024 YR4は、2024年12月に南米チリの望遠鏡システムで発見されました。直径は約40〜90メートルと推定されており、これは1908年にロシア・ツングースカで発生した隕石爆発(推定60m級)とほぼ同等のサイズです。当時の爆風は約2,000平方kmの森林を吹き飛ばし、広島型原爆のおよそ800倍のエネルギーとされています。このことからも、もし仮に衝突した場合の被害は都市壊滅級になりかねないと言われています。
しかし、ESA(欧州宇宙機関)およびNASAのCNEOSでは、この小惑星の軌道を高精度で追跡しており、「トリノ・スケール(天体衝突の危険度を示す指数)」でもレベル1(無視可能なリスク)と評価されています。
つまり、2032年に隕石衝突の恐怖を煽る説は一定の根拠があるものの、小惑星2024 YR4の観測結果とNASAの分析によれば、現段階では過剰な不安を抱く必要はないというのが科学的な結論です。ただし、“磁場逆転と隕石”の合わせ技に潜む未知の要因については、オカルト的視点での検証も今後注目すべきポイントかもしれません。
衝突確率の推移:1.2%→3.1%→1.5%→0.28%→0.004%
小惑星2024 YR4は、初期(2025年1月)の推定では地球衝突確率約1.2%とされましたが、2025年2月18日、追加観測により 3.1%(約32分の1)に増加し、これはNASA市場最大級の衝突確率で世間をにぎわせました。しかし、その翌日の2月19日には 1.5% に、2月21日頃には 0.28%~0.36% に低下しました。更に観測を重ねた結果、0.004%〜0.001% 程度までリスクが引き下げられ、トリノ・スケールも レベル0(実質的に無視可能) に格下げされました。

観測回数を重ねると、点と点から軌道の軌跡が浮かび上がり、高精度の予測ができるようになるらしいよ。3.2%という報道がされた時は、遂に終わるかと思ったけど、もう恐れる必要はなさそうだね。最近は月に衝突するかもってことで、別方面で盛り上がってきてるみたい。
もし衝突したら?被害の規模と歴史的類似事例
2032年、隕石衝突が万が一にも現実化した場合、地球上での被害は「都市壊滅規模」になる可能性があります。類似の歴史的事例からも、想像を超える衝撃が予想されます。
今回注目されている小惑星「2024 YR4」は直径40〜90メートルと推定されています。このサイズの小天体でも、爆心地から数十km圏内の生命活動は壊滅すると予測されます。
歴史的類似事例
- ツングースカ大爆発(1908年、ロシア)
ロシア・シベリア上空で発生した隕石空中爆発事件。隕石の大きさは推定50〜60メートル。爆風は2000平方kmにわたって森林をなぎ倒し、エネルギーは広島型原爆の約800倍と評価されています。 - チェリャビンスク隕石(2013年、ロシア)
直径20m程度の小天体が大気圏で爆発。衝撃波により約1,500人が負傷。被害の中心はガラス破片や爆音による間接的被害。これは、実際の衝突がなかったにもかかわらず、大きな混乱を引き起こした典型例です。 - 想定シナリオ(2024 YR4)
NASAの「NEO Earth Close Approaches」では、2024 YR4の仮想衝突地点として北半球内陸部がモデル化されています(※不確実性が高いため一例です)。このモデルでは、都市壊滅・数万人規模の死傷者・経済損失10兆円超という予測もあります。また、オカルト界隈では「磁場逆転のタイミングで巨大隕石が誘導されやすくなる」という説もあり、過去の大量絶滅期と隕石・磁場変動の関連を語る向きもあります(※科学的証明は未確認)。
どう備える?惑星防衛ミッションと地球防衛の動き
2032年、隕石衝突が現実になる可能性は極めて低いとされていますが、それでも「惑星防衛」は人類にとって避けられない課題です。実際に各国が動き始めています。
人類はこれまで、天体衝突に対して無力であり続けました。しかし、近年のテクノロジー進化と過去の警告的事例により、本格的な「惑星防衛(Planetary Defense)」構想が進行中です。NASAやESA(欧州宇宙機関)などは、地球近傍天体(NEO)監視だけでなく、軌道変更技術の実証までを視野に入れた取り組みを展開しています。
2022年、NASAは小惑星ディディモスの衛星「ディモルフォス」に対して、故意に宇宙船を衝突させるという世界初の実験に成功しました。この「DART(Double Asteroid Redirection Test)」は、小惑星の軌道を変えることで地球への衝突を回避できることを実証した画期的ミッションです。
まとめ
2032年、隕石衝突のリスクは大幅に低下しましたが、油断は禁物です。隕石や小惑星は、過去に何度も地球に影響を与えてきました。磁場逆転や環境変動といった自然現象と相まって、宇宙からの衝突リスクは決してゼロになりません。
科学的な観測と惑星防衛ミッションは着実に進んでいますが、一方でオカルト的な警鐘も根強く存在し、私たちの心の奥底に未知への畏怖を植え付けています。これらは「宇宙の神秘」と「科学の現実」が交差する場所であり、私たちが常に警戒心と好奇心を持つべき理由でもあります。科学とオカルト両面から情報を吟味しながら、備えと探求を続けることが重要です。不思議管理人はこれからも、皆さまと一緒に宇宙の謎に迫っていきます。

未知の宇宙からの脅威は、人類の叡智と想像力が試される試練です。怖がるだけでなく、その神秘に触れ、自らの存在を見つめ直すきっかけにしてみてください。
これからも最新情報と不思議な謎を共に追いかけていきましょう。